「タテ割り」のもたらすリスク

”渡辺主任は、技師たちを招集した。「近いうちに、当造船所で大型戦艦を建造することになった。その全体の内容については、軍機に属することなので君たちには言えない。また君たちも知ろうとしないで欲しい。ただ、自分に課せられた小部分の仕事だけに没頭してもらいたい」”

これは吉村昭著『戦艦武蔵』に出てくる三菱造船所(長崎)内での会話です。もし今の会社で上司からこんな指示が出たら、違和感を持つ部下は少なくないのではないでしょうか。

しかし、平時にもかかわらず、今日これとほとんど変わらない仕事の指示・受命が結構行われているのではないでしょうか。これではやる気のある部下のエンゲージメント(仕事に対する熱意)があがることは期待できないですよね。

私はここを読んだとき、全日空ホテル時代の自分を思い出して反省しきりです。”ANAがあったら、入りたい!”

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