アルルカンと道化師

図書館で『アルルカンと道化師』という小説を手に取ると、帯に「探偵半沢、絵画の謎に挑む」とあり、すぐに借り出して2日で読了しました。 半沢直樹シリーズお定まりの東京中央銀行内の隠微な人間関係の他に、本作では現代アートの持つなんともいえない危うさ(これは私の偏見かもしれません)がうまく描かれています。なかにZOZOTOWN創業社長の前澤友作氏を彷彿とさせる人物が狂言回し的な役で登場します。彼がバスキアの作品を買い集めていた絶頂期を経て会社がヤフー傘下に入り、社長を退任したのが2019年9月。

本作の初版発行が2020年9月、ちょうど一年後です。作者である井戸池潤が、いつごろ本書を書き始めたのか?興味深いですね。そしてフィナーレは、お約束の「倍返し!」 とても面白い作品です。ところで、皆さんはバスキアの絵はお好きですか?私は3年ほど前に六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーでたっぷり観ましたが、その迫力に圧倒されました。ただし、お金があったとしても自宅に飾る気はしませんね。第一、飾る壁がない!

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