トヨタ式5W1H デミング賞 

以前、張富士夫トヨタ会長から、『問題が起こったら、「WHY なぜ?」を5回次々繰り返すことによって問題の根っこを掘りだし、それを「HOW どうやって解決するか?」に落とし込んで解決を図る。これがトヨタ流5W1Hだ』と教えられました。ナルホド、流石はトヨタ!

以来、学生たちにも社会人基礎力のひとつとしてこのトヨタ流5W1Hを教えてきました。ところがトヨタ自動車の生みの親である豊田自動織機(1926年設立)の不正行為が発覚しました。同社は品質管理の神様と謳われたデミングの名を冠したデミング賞を1986年に受賞していますが、デミングは著書『危機からの脱出』の中でこう述べています。「生産現場の人々にとっての品質とは、自分自身を満足させる仕事ぶりや製品の出来栄えであり、それがワークマンシップの誇りを持たせる」

この「ワークマンシップの誇り」という言葉から、私は江戸時代の「職人」という言葉を想起します。組織が大きくなっても生産現場で働く社員一人一人の「ワークマンシップ」をどう維持・向上させていくか・・・・やはり経営トップ自らが「5回のWHY」を問い直すことが必要ですよね。それをせずに「親会社トヨタからの圧力に抗しきれず・・・・」という表層的な理由づけに終わっていては、今後とも「危機から脱出」は難しいのではないでしょうか。

≫ コラム一覧へ

ご依頼・ご質問などお気軽にお問い合わせください CONTACT