二人のアン

はじめはバカにしていましたが、いま小説『赤毛のアン』にすっかりハマっています。赤毛にコンプレックスを持つ主人公アンが行商人に薦められた毛染め薬(黒色)を使い、すっかり緑色に変色した髪の毛を泣きながら切ってもらうシーンがありました。

「髪が伸びるまでは、二度と自分の姿を見ないわ」と自室の鏡を裏返したアンは、すぐに「いいえ、見るわ。そして悪いことをした罪滅ぼしをするわ」とまた元に戻します。 いまから40年ほど前、私は若気(バカ気!)のいたりで頭髪にパーマをかけました。自分のイメージよりややパンチパーマになってしまい、家族から総スカン。その日のうちにパーマ代より高い金額を払い元に戻してもらいました。あの時の理髪師の顔を忘れようとしても思い出せません。

来月上旬、上京し、全日空ホテル時代の上司と会いますが、彼はいまでも私を当時の社内ニックネーム「アンちゃん」と呼びます。 国籍・年代・性別は全く違いますが、どうやら二人の「アン」にはそそっかしいDNAが流れているようです。チャンチャン!

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