英語の学び方を考える

サイコロの英語は、正式には単数形では “die”で、複数形は”dice” です。 じゃあ日本語でサイコロを「ダイス」というのは間違ってるのか? イエ、実は現在はアメリカなどでも ”dice” が単数形でも使われています。まさに「英語(砂漠)は生きている」ですね。

ところで最近読んだ榎本博明『思考停止という病理(やまい)』のなかに、こんな文章を見つけました。「たとえば、殆どの日本人は英語をしゃべれないということで、1993年以降、英語教育は読解・文法中心から会話中心となった。だが、それによって学生の英語力は下がった。大学でも英語の文献を読めない学生が多くなった。英会話中心の授業にすることで英語力が低下するということは当然のことである。英文の読解が中心の授業であれば、英語で書かれた小説や論評を読み、それを日本語に訳すことで、言語力や想像力が鍛えられるだけでなく、深い教養を身に着けることが出来た。英語圏では幼い子供がしゃべっている程度の会話の訓練、つまり知的発達とは無縁の授業を日本では中学や高校ばかりでなく、大学の授業でも行うようになったのである。これでは学生時代に知的能力を高めることが出来ないのは明らかである。」

元大学教員のハシクレとして、頭をガツンと殴られた思いです。とくに文中に「想像力」がありますが、たとえば 英文の中に “die” という単語が出てきたときに、「サイコロ」と訳すべきか、それとも「死ぬ}と訳すべきか・・・・・・・・本をたくさん読んでいるうちに、前後のつながりから想像して正しい答えを見つける力がついてくるのでしょうね。

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