降臨 若きマエストロ

コンセルトゲボウ劇場名物のレッドカーペット階段(26段 かなり急こう配)を軽快なステップで降りてきたクラウス・マケラ。 息を弾ませることなく指揮台に上ると指揮を始めました。

フィンランド出身28歳、イケメン! 3年後には、名門コンセルトゲボウ交響楽団の首席指揮者、同時にシカゴ交響楽団の音楽監督に就任することが決まっています。まさにクラシック音楽界の大谷翔平!

ラヴェル作曲「ボレロ」では、指揮の途中でしばらく両手をだらりと下げて演奏に聴き入っていました。彼は「演奏家にも自分たちの音楽を楽しんでもらうために余白を作るようにしている」と言っていました。そういえば、ウイーンフィル・ニューイヤーコンサートで、カルロス・クライバーも途中で指揮を止めてウイーンフィルの演奏に合わせて踊るような仕草をしていましたね。

一流オーケストラの演奏家はそれぞれ強烈なプロ意識を持っており、かつさまざまな一流指揮者のもとで演奏してきています。彼らの能力を最大限に引き出すことも指揮者の大事な役目ですが、演奏家を上から目線で見る指揮者も散見します。その意味でマケラが「演奏は、作曲家と演奏家と指揮者の会話だ。そして演奏会ではそれを聴衆と分かち合う」と言っているのには納得させられます。

また自分は指揮者であると同時に、一人の演奏家であることを大事にしたいと言って、しばしばチェリストとして室内楽に挑戦しています。演奏会に向けた練習中の様子を見ると、本当に一人の音楽家としてこころからエンジョイしているようでした。

蛇足ですが、テレビで中野信子さんが「北欧で選挙において候補者の顔の美醜と投票獲得率との関連性を調査したところ、イケメンの方が高い得票率をあげていた」と話していました。同様の調査を行った拓殖大学の尾野ファカルティフェローの論文も同じ傾向を示しています。昨年、オスロフィルを率いて来日したマケラは爆発的な人気でしたが、やはり彼のイケメンぶりもその一因だったのでしょうか?

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