以前友人から勧められて買った『こころのチキンスープ』という、読んでほっこりする随筆集のなかに、以下のような文章がありました。
「ウェストミンスター寺院の地下室には、次のような碑文が刻まれた英国国教会主教の墓がある。 ”何の束縛もない若かりし頃、想像は果てしなく広がり、私は世界を変えることを夢見ていた。ところが、年を重ね賢くなり、世界は変わらないことに気づいた。そこで目指すものをもう少し近いものにして、自分の国から始めることにした。だが自分の国も変わらなかった。老年期に入り、私の願いは悲痛な思いに変わった。自分の国もだめなら、少なくとも、最も近くにいる家族を変えることにした。だが、悲しいことにこれすらままならなかった。今、私は死の床についている。なんと、今になって始めてわかったのだ。変えなければいけないのは、まずは自分自身だったのだと。自分が変われば、家族も変わっていただろう。そして、家族に励まされ支えられることで、国を良くすることも出来ただろうし、やがては世界を変えることすら出来たかもしれなかったのだ”」
いま私はこれを思い出し、自分ではどうすることもできない政治について思い悩むことはすっぱりあきらめ、いまは自分が住んでいるマンション(127戸)のコミュニティづくりのお世話役を買って出ています。本当にいろいろな考え方があり、時々ほっぽり出そうかと思うこともありますが、なかには心から励ましてくれたり感謝の気持ちを表してくれる人もおり、なんとかやっています。この『こころのチキンスープ』一度手にとって見られたらいかがですか?アマゾンで買えますよ。