好きな作家なので内容を見ずに図書館から借りだしましたが、「自殺ほう助」という重いテーマでした。以下は、「読書ノート」に転記した文章の抜粋です。
オランダの安楽死法では、十二歳以上なら未成年でも安楽死が認められる。未成年や精神的苦痛にも安楽死を認めるということは、結局のところ、本人の意思を尊重するということにつながるらしい。なぜなら、優先すべきは家族や友人の気持ちではなく、本人のそれだからだ。
心療内科の医者が何だか知らないけど、勝手にラベルを作って人に貼り付けるのはやめてほしい。発達障害だの、パーソナリティ障害だのと言っているけど、人間はもっと複雑で、状況によっても、気分によっても、年齢によってもいろいろ変わる。なのに、ラベルが貼られた瞬間から、人はそういう目でしか見なくなる。
自殺者の遺族は、自分の悲しみや怒りばかりが大きくて、亡くなった本人を肯定してあげる気持ちを持ち得ないのか。かわいそうに、つらかったんだねと、思いやってあげることはできないのか。

