あるメディア人の「供述?」

ある地方紙の論説委員が、元タレント中居氏と女性とのトラブルに関するメディアの報道姿勢について署名記事を書いています。 記事の最後は「最近は ”マスごみ” など厳しいマスコミ批判が絶えない。社会とズレたメディアは存在基盤を失う。新聞も自戒していきたい」と締めくくっていますが、身内意識が強いメディア業界において、とても率直な「供述?」だと思いましたので、その骨子をご紹介します。

【対 フジテレビ】
フジテレビは当初、週刊誌やインターネットメディアを排除した会見を開いた。もし他の企業が同じことをしたら、フジは報道機関として厳しく糾弾したはずである。
【対 メディア記者】
やり直し会見では、出席していた記者たちの質の低下が際立っていた。 他人が質問しているのに不規則発言を繰り返す、質問ではなく自説を長々と表明する、壇上に向かって怒鳴り散らす・・・記者会見は抗議集会ではないし、つるし上げの場でもない。 記者の端くれとして恥ずかしくなりテレビを消した。
【対 週間文春】
「女性は誰から食事会に誘われたのか?」というキーポイントについて、当初文春は「フジ社員から」と報道していたが、その後、「中居氏から」と訂正した。しかし文春は「フジ社員が件のトラブルに関与した事実は変わらないと考えています」と強弁するばかりである。違和感しかない。
【対 テレビ番組全般】
芸人だけが楽しんでいるようなバラエティ番組、大量の食事を腹に詰め込む大食い番組・・・公共の電波を使っているのだからもう少し考えるべきであろう。

【安徳の私見】たしかに最近のテレビ番組の劣化は目に余ります。私は英国に2年弱駐在していましたが、政治・経済ニュース番組に芸能人やスポーツ選手がレギュラーコメンテーターとして出演しているのを見たことがありません。しかしよく考えてみれば、番組のレベルは、それを視聴する我々のレベルを反映しており、スポンサーもそれに応えて宣伝広告費を投入しているのも事実ですね。その点、最近の某国営テレビ局の放映内容がだんだん民放化してきているのがとても心配です。いかがでしょうか、オノオノガタ!

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