9月29日付日経新聞一面に、ローマの病院で介護士として活躍するロボット「ロビー」が紹介されていました。ロビーは学習能力を備え、優しくまばたきをし、ゆっくり話しかけてくれます。その外形はまさにロボットそのものです。もし日本人が開発したら、たぶんもっと人間に近い外見にするのではないか?そう思われませんか?
しかしこの背景には、「人間は神が創造したのだから、人間がヒトに似たものをつくるのは神を冒涜する所業である」という根深い思想があるそうです。
宗教と言えば、今も世界各地で宗教の対立による争いが頻発していますね。最近、フランスの哲学者ブレーズ・パスカルのこんな言葉を知りました。ナルホド!
Men never do evil so completely and cheerfully as when they do it from religious conviction.
宗教的な信念に基づいて行われる悪事ほど、徹底的に、活き活きと行なわれる悪事はない。
しかし、それ以上に厄介なのは、経済合理性や指導者のメンツなど通常の戦争を終結させるキッカケが、宗教戦争ではなかなか見つからないということではないでしょうか。