米国で、突然の不況によって製造業の多くの企業が工場勤務者のリストラを進めていた時、ある企業経営者は「私は彼らをヘッドカウント(頭数)で考えない。一人一人が心を持った人間、つまりハートカウントで考えたい」と宣言したそうです。そして、役員も含めた全社員が一カ月の無給休暇(取得時期は原則自由・分散取得可)を取ることに決めました。
興味深いのは、社員間で休暇期間の交換を認めたことです。例えば家族のために給与の減少が耐えられない社員は、独身で比較的余裕のある社員に無給休暇期間を譲渡できるのです。結果的に社員間のコミュニケーションも深まったとのことです。