今そこにある危機

今そこにある危機

 今朝、近くのアーケードを徘徊していると、入学・卒業を祝福・激励するメッセージが掲示されていました。埼玉の孫の顔を思い浮かべながら眺めていると、英語のメッセージが! ”I hope Matty back safely ♡♡♡ Sarah” 米海軍佐世保基地から中東に派遣された夫または彼氏の無事の帰還を待ちわびているのでしょうね。

 私がホテル開発計画のためにロサンゼルスに駐在していた時、クエートに侵攻したイラクに対してアメリカを中心とした国連軍が「砂漠の嵐」作戦を展開していました。 ある朝、真っ赤に泣きはらした顔で秘書が出社してきました。ビックリして訳を尋ねると、「昨晩、息子から電話があり、無事に帰還することになった。うれし涙が止まらない」とのこと。普段はとても明るく快活な女性でしたが、実は毎日息子のことを心配し続けていたのです。私にとって「戦争」を生まれて初めて身近に感じた瞬間でした。

 ところで作戦名「砂漠の嵐 Operation Desert Storm」には違和感がなかったのですが、今回のイラク侵攻の作戦名「壮絶な怒り作戦 A Firce Rage Operation」は、まるで戦争をゲームのように扱っているようで不快感を禁じえません。 チャーチルは「兵士が死ぬ作戦名に、軽薄な名前を付けるべきではない」と言っていたそうです。

 トランプは、「ディール」を連発しており、メディアもこの単語をノーチェックで引用しています。彼の本業である不動産ビジネスの「ディール」は、売買交渉で儲けたか、損したかという一過性の取引です。しかし国際政治の場では、その後の長い間の展望をどう読むかということこそが最も重要ですよね。そこんところがトランプには決定的に欠けているようです。2018年から3年間、駐イラン特命全権大使を務められた齋藤貢さんは、「彼がやっているのはディールなんてものではない、あれはポーカー勝負だ。だからブラフを連発する」 そんな人物を選んだアメリカ(人)と今後どう付き合っていくのか・・・・。 

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