国際儀礼(プロトコール)には上位者が左側(私たちから見て)に座る”Right the first” の原則があります。
以前、ロシアのメドベージェフが大統領に選出された後も、プーチン首相のほうが上位者の位置(私たちから見て左側)にふんぞり返っている写真が出て、やはり傀儡政権だと一時話題になりました。
元ホテルマンとして、とても奇異に感じました。「小さなことが気になってしまう。私の悪い癖!」(ここは杉下右京の声で読んでください。)
どうやらキリスト教(あるいはその源流であるユダヤ教)にソロルーツがあるようで、ミケランジェロ「最後の審判」では、左側(私たちから見て)が天国に行く人々をあらわし、右側は地獄に落とされる人々を表しています。
なお中国文化では、右左が逆です。そのためか、わが国の閣議の座り方も首相の右側(私たちから見て)に序列第2位の麻生副首相が座っています。何も知らない外国人がこれを見ると、麻生さんはNo.3の閣僚だと見られてしまいますね。
その点、天皇・皇后の並び方は国際化を勘案して天皇が左側(私たちから見て)に座っておられます。昭和天皇の即位から並び方が変わったそうです。