50年ほど前、作曲家山本直純が気球に乗って「大きいことはいいことだ」と森永エールチョコレートの名前を大声で叫んでいました。少なくとも私はそのころ、このセリフに違和感は感じませんでした。しかし、昨今の東芝、トヨタなど大会社の不祥事を考えると、「大きいことはいいことだ」には大きなクエスチョンマークがつくのでは?
今朝の新聞に、世界四大公認会計士事務所の一つであるPwC(プライスウオーターハウスクーパー)が、中国の不動産大手「恒大集団」の粉飾決算を隠ぺい、容認したとして約90億円の罰金・追徴金と6か月間の業務停止命令を受けたとの報道記事が掲載されていました。(中国ですので、なにか政治的な背景がある可能性もありますが・・・)
私の米国駐在時代、「この国では弁護士は全く信用されていないし嫌われている。その点、公認会計士のステータスは高い」と聞かされ、次のような弁護士ジョークを聴かされたものです。
「ある朝、高級そうなスーツを着た轢死体が発見され、警察は被害者は弁護士に違いないと即断した。理由を問われると、”よく見ろ、一度轢かれた後、車は戻ってきてもう一度轢いている”と答えた」
当時からPwC社は世界最大級の公認会計事務所で、大きな会社の会計監査を数多く引き受けていました。しかし今は「オイオイ PwC、お前もか!」という気持ちです。
【蛇足】このメッセージを書くために森永エールチョコレートのスペルを確認しました。「エール」は、”YELL”で、「大声で叫ぶ」という意味です。だから山本直純センセイは富士山をバックに大声で叫んでいたのですね。ご存じでしたか?