「死ぬ間際まで、ビールをガーゼに浸してチューチュー吸っていた」とか「酔っぱらって高座にあがり、居眠りしはじめたら、観客から ”そのまま寝かしてやっておけ”と声がかかった」など、エピソードに事欠かなかった古今亭志ん生師匠が、先代林家三平の真打披露の口上を述べています。
3分ちょっとですが、これが実にオモシロイ! 録音が古いため聞き取りにくいところもありますが、その雰囲気と間(ま)の素晴らしさをご堪能ください。
なお、最後のところで「手をとって 引き上げていく 山登り」という師匠の俳句(?)が出てきます。 これは「噺家はお客様に育てられながら上手くなっていく」という意味のようです。長男の金原亭馬生、次男の古今亭志ん朝、ともに素晴らしい噺家さんでしたが、2人とも若くして亡くなりました。残念です。