「まだ町工場といった時代に、250年計画というのを発表したんや。250年後に生産者の使命を全うして、わが国に楽土を建設しようと。考えてみれば大それた計画やわな。そりゃあ、きみ、まだそのへんの町工場や。そんなところが、わが国を自分たちの努力で楽土にしよう、というんやからな。しかも250年後や。けど、こういうように、理想を社員に提示したことによって、社員諸君は、いわば誇りを持ったわな。今は町工場やけど、250年先は、日本という国を楽土にするような会社になっておるんかと。そこで社員みんなが一段と力強い成果をあげてくれるようになった。それだけではない。その理想に向かって、個人としても正しく生きていかんといかんということになるな。個人的な努力もするということになる。それに理想を掲げることは、会社を長く存在させるという決意の表明でもあるわけや」
これは「経営の神様」松下幸之助が晩年に語っていた言葉です。
「爪の垢でも煎じて・・・」という言葉がありますが、できれば丼一杯飲んでもらいたい元気な金髪の老人がいますね、アメリカに約1人。