父の思い出

父の思い出

イギリス理論物理学者ホーキンス博士には「親が子供に贈ることができる最高のものは、親の時間だ」という言葉があります。

小学校のころ、父は時間があれば必ず公園(門司)でキャッチボールをしてくれました。父の投げるボールが私のグローブにズシンと音を立てる、私の投げ損ねたボールを父が軽々と捕ってくれる ー お互い一言もしゃべらず、ただひたすらにボールを投げ合うのですが、今でも素晴らしい記憶です。また大学に入ってからも、帰省すると大濠公園(博多)でよく駆けっこをしました。当然私のほうが速いのですが、ムキになって走ってくれました。

私も二人の息子とは出来るだけキャッチボールをしましたが、中学生になると子供たちが私に手加減してくれているのが分かってきて悔しく、いつか途絶えてしまいました。けれども少なくとも私にとっては貴重な思い出です。

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