私は誰でしょう

「観光はこれほど重要な立国方策なのですから、これを実行するためには、どうしても専門の役所を設けなくてはなりません。この際思いきって観光省を新設し、観光大臣を任命して、この大臣を総理、副総理に次ぐ重要ポストに置けばいいと思います。 また、現在、覚え切れないほどたくさんある国立大学のうち、そのいくつかを観光大学に切り替えて、観光学かサービス学を教えることによって、優秀な専門のガイドも養成したいものです。」

 

これは、私が第二次世界大戦後に受けていたパージ(公職追放)解除後に経済視察団の一員として渡米した後にある総合雑誌(1954年)に寄稿した「観光立国の辨」の一部です。

 

私は経済活動と並行して、将来を担う若い政治家を育成すべく『塾』を開いていましたが、卒塾生の一人2009年の国交大臣就任式で、『「観光立国」という言葉は小泉首相のオリジナルではなく、実は半世紀も前に私が初めて使ったのだ』ということを話していたそうですが、残念ながら私は20年ほど前にあの世に行っていたので、残念ながら直接聞くことは出来ませんでした。

 

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