豊島晋作さんの問題提起

 いま欧米諸国のウクライナ支援の足並みがなかなかそろわないのを見ていると、デジャブを感じてしまいます。それは、旧日本軍の敗因の第一としてあげられている「兵力の逐次投入」です。

 ニュースキャスター豊島晋作さんのユーチューブは、この背景にはアメリカの議会やNATO加盟国間の合意形成にどうしても時間がかかるという「民主政治の時間的コスト」ではないかと指摘しています。”Time is money”とか “Timing is money” とか、「時、時間」の重要性は誰でも口にしますが、人間のイノチがかかっている戦争において、「民主政治のコストだから、しかたがない」と言っておられるのか? 豊島晋作さんの問題提起には我々も真剣に向き合わなければならないのでしょうね。

 そこから番組は戦時におけるAIの果たす役割について展開するのですが、大変興味深い、いや大変シリアスな内容を突き付けてくる番組です。私たちは、ともすればAIが人間の仕事を奪うのではないかといった観点でAIを眺めていますが、「戦争」という場でのAIの果たす役割や影響について改めて考えるきっかけになると思います。もし未だ視聴されておられない方は、ぜひご覧いただければと思います。

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