「馬鹿と利口は紙一重と言いますが・・・、実は大きな違いが一つあるんです。(間)利口は他の人にうつりませんが・・・(間)馬鹿はうつるんです」
「皆さんのまわり10人くらいを思い浮かべてください。いませんか?(間)”いい人なんだけど、ちょっと・・・ね”という人が・・・一人くらいはいますでしょう? (間)いません? (間) いませんか・・・、じゃあ、あなたがそうなんですよ」
これは落語界で今年、人間国宝の候補にもあがった、立川志の輔師匠のマクラです。このままではちっとも面白くないですが、噺家のセリフの合間の絶妙な(間)が私たちを笑わせてくれます。私は学生時代、期末試験の翌日には弁当をもって新宿末広亭に行き、朝から晩まで寄席の芸を楽しみました。柳家三亀松師匠、三遊亭金馬(三代目)師匠など・・・いまも鮮明に覚えています。11月に上京しますが、夫婦で久しぶりに寄席に行きたいと考えています。これで二人の(間)が縮まればいいのですが・・・。