先日、森元首相の「女性が入ると会議が・・・・」という発言が物議をかもしていましたが、ライフネット生命創業者で現在は立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さんが『PHP』誌3月号につぎのような卓見を述べられています。ご参考まで;

「男性と女性は違うけれど、基本は平等である」という考え方があります。しかし実はこの「異質平等論」は、現在、世界的には「誤り」であると認識されています。

「男性」と「女性」という分け方をすると、生物学的には男性であても、性自認が女性のひとはどちらに入るのでしょう。仮に「男性はたくましい」という基準があったら、たくましくない男性は男性ではないのか。そうした疑問が出てきて、定義されたジェンダー像から漏れる人は苦しむことになります。「男性」「女性」と言った瞬間に、見えない差別をつくっているのです。「個人差は性差を超える」、これが現在の世界の共通見解です。

たとえばグーグルでは、人を採用する際、性差、年齢、国籍などはいっさい考慮ず、ただ「過去に何をしていたか?」、「今、何をしているか?」「これから何をしたいか?」だけを確認するそうです。

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