「従業員満足(ES)」を一歩進めた「ワーク(従業員)エンゲージメント」という人事マネジメント手法が最近わが国でも徐々に広がりつつあります。
社会学者ヴェブレンは「ヒトは本能として、自分の能力や経験を自分の仕事に生かすことができたときに喜びを感じ、最高のパフォーマンスを発揮する。」と言ってますが、私もそうだと思います。言い換えれば、社員の資源価値(生産性)は、本人の能力・経験に加え、自分の仕事に生き生きと向き合う度合いに比例するということですね。
今日、「顧客満足は従業員満足から」として、多くの企業では従業員満足度調査を行っています。しかし、いまや激しい競争に勝ち残るためには、顧客満足だけでなく、お客 様に顧客感動を提供し続けなければなりません。この顧客感動は、単に会社の処遇に満足しているだけの社員ではなく、自分の仕事に誇りを持ち(熱意)、仕事に集中し(没頭)、仕事から活力を得て活き活きしている(活力)社員のエネルギー、すなわちワークエンゲージメントからのみ生み出されるという考え方です。
なお、ワークエンゲージメントの研究は、米国において、どうすれば仕事熱心な社員の「燃え尽き症候群」の解決を目指してスタートしたそうです。
なお私の個人会社の名前も、ここから採っています。