「ここ数十年間、独占禁止法の目的が、消費者利益の保護だけに狭められてきた」 それがなぜ悪いの?と反論したくなりませんか?しかしバイデン氏が連邦取引委員会の委員に指名した気鋭の学者(32歳)は、「アマゾンなどのバーチャルビジネスが書店などのリアルビジネスを淘汰してしまうことで(市場)競争がなくなり、イノベーションが起らなくなっている」ことを懸念しています。
言い換えれば、たとえ消費者のメリットを増大させていても、独占それ自体に大きな弊害があるという見立てですね。そういえば、私は学生に「本屋に行け。行くと思わぬ本と遭遇するチャンスがあるぞ。」と言っていますが、ふと気が付くと行きつけの本屋さんがなくなっていた ー そんなことも起こっています。
しかし、一方では地方に個性豊かな小さな本屋さんが出来ていたり、アマゾン自身も数年前からカリフォルニア州などでリアルな書店を展開しています。あらためて目を大きく開いて今後の推移を見守っていかなければと思う今日この頃です。なにしろ、目は人間のマナコですから。ナマコではないですよ!