負けるな人間!

先日、鍼灸院に行って「ミギカタガイタイ」と症状を記入するとき、「カタ」の漢字が出てきませんでした。帰宅後、妻に話すと、「いよいよキタのね!」と寂しそうな、そしてチョッピリ嬉しそうな顔。しかし、ヒトの文明の歴史は省力化、言い換えれば外部化の歴史です。遠くの人と話すのに、わざわざ歩いて行かなくていいように伝書鳩や電話を発明し、歩くのも汽車や自動車がやってくれます。漢字もパソコンやスマホの漢字変換機能にマカせる、これが優れた近代人のアルベキ姿です。

但し、何事も「過ぎたるは・・・・」で、最近では「物事を考え、決める」ということさえも人工知能に委ねる風潮が強まっていることには危機感を持たざるを得ません。その昔、オーソン・ウェルズが映画「宇宙大戦争」で描いた火星人は、頭脳だけが大きく、その他の部分は退化(火星には重力が小さいから?)したタコのような姿をしていました。しかし、このままいくと、ヒトもそのうち手足が退化(ただしスマホを操作する親指だけは異常発達)し、肝心の脳味噌も小さく縮んだ大変おかしな姿になってしまうのでは。やはり「物事を考え、決める」ことだけは人工知能に任せないように!さもないと、将来火星人に負けてしまいます。 デモ、漢字の変換くらいはいいですよね?

 

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