ソニーグループの半導体技術者約200名が、台湾TSMCの主力工場で製造ラインの管理などについて約半年間の研修を受けてきました。これが「遣台使」です。TSMCではAIに機械学習させて製造技術を改良し続け、「工場で起きる問題はその日のうちに解決する」ことを基本方針としているそうです。
「遣台使」たちは、当面 TSMCで学んだ最新技術を生かして同社が熊本で建設する半導体工場で活躍することが期待されています。しかし最近の大手製造会社の不祥事多発をみていると、「遣台使」の皆さんが我が国の製造業分野に新しい光を投影してくれることを期待したいですね。
思い返せば今から半世紀ほど前、創業直後のエバーグリーン海運会社(現在世界第四位のコンテナ運航会社)の狭い本社事務所で、朝礼後に一生懸命にラジオ体操する社員を見かけました。その姿を私たち日本人は「ほほえましいね~」と完全に「上から目線」で眺めていたものです。驕れるもの久しからず、ですね。反省!また反省!