以下は世界最高級ワインのひとつである「ロマネコンティ(ブルゴーニュ)」の元醸造責任者ベルナール・ノブレの言葉です。私はまだ飲んだことはありませんが、彼の言っているコトは会社経営(例えば人事管理や社風など)に通じるものがあるのでは?
「テロワールとは地質学だ。断層や地層の違い、斜面のうねり方などがわずか数メートルでも全く違う。ワインはテロワールの表現である。だから、畑を耕し、表土に張っている根を切る。表土に張った根よりも、大地に深く張った根の方がテロワールの様々な要素を吸い上げ、大地の深部から原産地(アペラシオン)を表現する。若い樹は、まだ根が十分深くないから表土の養分だけに頼ってしまう。肥料をやり過ぎては駄目だ。ブドウは我々人間と同じで怠け者だから、肥料をやりすぎると表土だけで栄養が得られるので根が深く入っていかない。いまは自然の微生物叢が土中で生き生きとしている生態系を作り上げるようにしている。以前は除草剤や殺虫剤を使っていたのでミミズがいなくなっていた。ミミズは土壌の通気性を良くし、土を食べて消化し、糞がまた土地を改良してくれる。今はビオディナミ農法でミミズが戻ってきた。生きたワインをつくるのには生きた土地が必要だ。」
なお「テロワール」には土壌だけでなく、気候(風・気温・湿度など)や地形さらには、そこで導入されている農法などが含まれます。 社員が生き生きと働いてくれる「テロワール」とは?曼荼羅チャートを使ってみんなで考えるのもいいのではないでしょうか。