読書はノイズ?

”いまや、読書は「ノイズ」としてとらえらえている。”

これは12月13日の日経新聞コラム「春秋」の書き出しです。つまり、自分の欲しい情報はインターネットですぐ得られるのに、書物には「余計な知識や情報(ノイズ)」がたくさんあるため、忙しい現代人には敬遠されているということらしいですね。

 

そうか、私がいくら言っても学生が新聞を読まないのもこの道理か。

最近、コーヒーや日本酒、ビールなどで「雑味」追放運動がさかんですね。「スッキリ」万歳ってとこでしょうか。

そういえば昔は「味のある顔」がオトナの顔の代名詞でしたが、どうも現代では歌舞伎役者でさえもノッペリ顔が増えてきている気がします。私は年輪を示す顔のシワやシミも「味」だと思っているのですが・・・(多少、我田引水の気味あり)。

 

「水清くして魚住まず」という警句があります。最近の音楽業界でも、ノイズフリーのシーデー全盛の中で若干のノイズが避けられないレコード盤がひそかに復活しているようです。 多少のノイズを我慢してでも若い時に読書の習慣を身につけておかないと、老後になってヒマが出来ても、本を読むという楽しみが味わえない寂しい長い年月が待っています。油断めさるな、オノオノガタ。

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