レアアースは中国にしかないのか?

昨日、毎回 早朝6時半から始まる長崎県佐世保市早岐町の「早岐朝飯会 (主催:西海みずき信用組合)」の同行理事長から「レアアースの世界最大規模鉱床がデンマーク領グリーンランドにあり、アメリカや中国などが虎視眈々と狙っている」というスピーチがありました。

 そこで私は帰宅後すぐに「現在 中国がレアアース供給で優位に立っている理由」について、三つの生成AI(ジェミニ、コパイロット、チャットGPT)に同じ質問をし、それぞれ微妙に異なる回答をチャットGPTに「一般向けに、簡潔に、客観的に」まとめてもらいました。皆さんにとっては釈迦に説法かもしれませんが、念のために紹介します。今年最後のオセッカイ勉強会です。

「中国がレアアース供給で優位に立つ理由

中国がレアアース供給で世界的に優位な立場を占めている理由は、原石が中国でしか産出されないからではない。レアアースは地殻中に比較的広く分布しており、資源そのものは世界各地に存在している。ただし、経済的に採算が取れ、精錬に適した鉱床は限られている。

最大の課題は、採掘後の精錬工程にある。レアアースの分離・精製には強酸や有機溶媒が使われ、大量の化学廃液や、場合によっては放射性物質を含む廃棄物が発生する。この処理には高度な環境対策と多額のコストが必要となる。

中国は1980年代以降、レアアースを国家戦略資源と位置づけ、採掘から精錬、さらに磁石などの中間・最終製品までを含む一貫した生産体制を構築してきた。かつて環境規制が比較的緩やかだったこともあり、低コストでの大量生産が可能となり、結果として世界の精錬能力の約9割を占めるまでに至った。過去には価格を大きく引き下げることで、他国の関連産業が衰退したとの分析もある。

先進国にも精錬技術自体は存在するが、厳格な環境規制や高い人件費・処理費用のため、中国と同水準のコストで事業を継続することは難しいのが現状である。加えて、中国は大規模プラント、熟練した労働力、サプライチェーンの集積を背景に、規模の経済を実現しており、他国が容易に追随できない構造を築いている。

現在の国際分業構造を見ると、レアアースの採掘や一次精錬は中国や一部の発展途上国が担い、高度な加工や最終製品の製造は、日本、米国、欧州諸国などの先進国が担うケースが多い。

現在、レアアースは防衛産業、電気自動車や風力発電などのエネルギー転換、半導体製造に不可欠な資源であり、安全保障上の重要性も高い。このため米国、日本、EUは中国依存を減らす政策を進めている。一方で中国は、アフリカや東南アジア、南米の鉱山への投資を拡大し、「海外で採掘し、中国で精製する」体制を強化している。

中国のレアアース優位は、単なる資源量ではなく、精錬工程の高い独占度と、長年にわたって築かれた生産体制とコスト競争力に基づくものである。」

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