ホスピタリティってなに?

「先週、石巻を訪ねた。(中略)宿の食堂で朝6時 ”おはようございます” と調理のおばちゃんがはきはき言って一日の元気をくれた」日経新聞コラム『春秋』

先日、いつもの早朝徘徊時、アーケード内のごみをトングで拾いながら歩いておられたお年寄りを見かけ、「おはようございます」と声をかけました。すると彼は顔を上げてにっこり笑い、こういったのです。「有難うございます。元気をいただきました」

先週、私は地元の商工会議所で「ホスピタリティ」について話をする機会をいただきました。その中で、「観光客がようやく目的地に着き、案内された旅館の部屋でほっと一息、畳の上で寝転がっていた。すると、和服姿の女将さんがご挨拶に来られて慌てて身づくろいをした」というエピソードを紹介しました。

「ホスピタリティ」というと、なにか特別なことと身構えがちですが、上に紹介したような方々こそ「ホスピタリティの達人」ではないか ー そんな気がしてなりません。

 そういえば、豪華観光列車「ななつ星」を立ち上げられたJR九州の唐池恒二さんは、『私の履歴書』でこう書いておられました。
「私たちは欧州やアジアで豪華列車を乗り歩いた。その結果、鍵の一つがサービスの違いだと気づく。 日本で高級とされる施設は丁寧だが型にはまった接客をする。しかし世界の富裕層は、休暇の場ではフレンドリーな接客を好む」
 たぶんお金持ちは、普段は丁寧な、時には慇懃無礼な応対に取り囲まれて生活しているからなのでしょうね。

元ホテルマンとして、私にとって最高のほめ言葉は「(友達になった)君がいるからまた来たよ」でした。

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