昨日の日本経済新聞『私の履歴書 元阪神タイガーズ岡田彰布選手』にこんなくだりがありました。
「入団一年目、一塁守備で手の指をベースにひっかけた。球宴出場も危ぶまれたが、父に生の馬肉を巻いてもらうと、すぐに回復した」
私も子供のころに高熱と咳で重体となり、医者も匙を投げたそうです。当時(終戦後5,6年ごろ)、私は福岡県八女郡川崎村という田舎暮らしで、立派な病院や医者も少なかった時代のことです。ところが近所の柔道整体師が馬の生肉を胸に貼ってくれて奇跡的に助かりました。肺の一部が腐る肺膿瘍で、いまでもX線写真にはくっきりと跡が残っています。
また、お腹の調子が悪くなるとナメクジを飲まされましたが、効果のほどは記憶にありません。
ナメクジはともかく、各地には結構効き目のある民間療法がたくさんあるのではないでしょうか。
たまたま今読んでいる朝井かまて著『グロリアソサエテ』は、柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチらが、日常使いの器や道具に新たな「美」を見出すというお話ですが、彼らはその総称として「民藝」という言葉をひねり出しました。岡山県倉敷には、立派な『倉敷民藝館』があります。
ふと「民療」という言葉が頭に浮かびました。「民間療法」や「民間医療」よりもかっこよくありませんかね?

