後姿(うしろすがた) 松下幸之助 コリン・パウエル 

 私たちは前からどう見られるかはいつも意識していますが、後姿には意外と無頓着ではないでしょうか? もう現代では「死語」かもしれませんが、若者の粋(イキ)で威勢のいい姿を「イナセ」と言っていました。漢字ではボラの幼魚であるイナの背と書きます。イナは水面近くを泳ぐため、そのすっきりとした背中の姿が江戸時代の若者に好まれたのでしょう。

そこで思い出すのは松下幸之助とコリン・パウエルです。
 
 松下幸之助はある日、師と仰ぐ臨済宗大徳寺派の僧である 立花大亀に「あんたの背中は曲がっとる」と言われ、背中をドンと叩かれたそうです。そういえば後年彼は経営者に必要なものとして、愛嬌、運が強そう、そして部下がついていきたくなる後姿を上げています。

 また黒人初の米統合参謀本部議長となったコリン・パウエルも、「深夜、帰宅するリーダーの、明日の勝利を確信しているような堂々とした後ろ姿は、まだ残って“いる部下たちに素晴らしい明日を想い浮かべさせるはずだ」と言っています。私はたまたま米国駐在時代にパウエル将軍の講演を聞きました。英語はほとんどわかりませんでしたが、スピーチを終えて大股で退場する彼の後姿は、本当にほれぼれするほどでした。

 今日からでも遅くありません。カッコイイ後姿を意識しながら残りの人生を歩いていきましょう。ちなみに私が毎朝tづづけている「うしろすがた自己チェック」を紹介します。

新聞を取りにエレベーターに乗るとき、後ろ頭、肩甲骨、お尻、ふくらはぎをエレベーターのカベにつけて、そのまま約20秒間保つという超簡単な習慣です。 つい忘れがちですが、そんな時にはラーメンチェーン「一蘭」社長の言葉である「良い習慣の奴隷となれ」を思い出して、またシコシコやってます。

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