AI + 手塚治虫 + 立川談志 + 好奇心

 私は自分自身が人一倍好奇心が強いと自覚し、それを誇りにしてきました。またウォルト・ディズニーも「好奇心があれば、いつだって新たな道に導かれるんだ。Curiosity keeps leading us down new paths.」と言っています。

 しかし、その後、NHK BS4Kで立川談志が手塚治虫について語っている番組を視聴し、手塚さんが作品を通じて「人間の行き過ぎた好奇心への警告」を発し続けていたことを知りました。

番組では、【手塚さんは作品を通じて、”人類は好奇心が強く、それを文明という形で追及してきた。しかしその好奇心にストップをかけることができなければ、近い将来、人類の破滅を招くのではないか”という警告を発してきた】という談志の切れ味鋭いコメントが紹介されています。

作品「火の鳥」では、35世紀の地球が舞台で、火の鳥(永遠の命)を求めた権力者たちの争いとコンピューターの暴走により人類が消滅します。また作品「ジャングル大帝」では、「自然のまま」を求める動物たちと、「自然を破壊してでも成長し続ける」ことを求める人間との戦いがテーマです。

作品「鉄腕アトム」でも、人間を殺しても喜びや悲しみを感じることが無い地上最大・最強のロボット「プルート」が登場しますが、昨日の日経新聞によればリビアで人間の命令が要らないAI殺人兵器が実践投入されているらしいという記事が掲載されていました。

 なお番組のエンディングで手塚さんが書いたエッセー『ガラスの地球を救え 二十一世紀の君たちへ』が紹介されていましたので、さっそくアマゾンで注文しました。この本は地球環境問題を取り上げた随筆集で、執筆途中の1989年2月9日に手塚さんが死去されたため、手塚さんの講演会などでのコメントが追記されて出版されたようです。文字通りダイイングメッセージですね。「好奇心」全開で到着を待ちます。

【蛇足】先日も、AI が手塚治虫の名作「ブラックジャック」の新しい短編マンガを創ったと知り、すぐに掲載誌「少年ジャンプ」を買い求めました。四つの大学研究室もこのプロジェクトに参加しており、私の好奇心を裏切らない出来栄えでした。

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