アメリカ駐在の内示を受けたとき、上司からアメリカではよほどのことがない限り「アイアムソーリー」と言うなとクギを刺されました。ところが着任すると、意外にアメリカ人も気軽にこの言葉を発していることに気づきました。
さらに米国No.1との評価もあるメイヨー・クリニックが、医療過誤訴訟を恐れて謝罪をしないという医療業界の慣習を変更したというニュースが流れました。最初に謝罪したほうが、結果として裁判コスト(期間)が軽減されるという経験則にもとづく方針転換だったそうです。いまから30年以上も前のことだそうです。
日経新聞「経済教室」が、現在全米36州で試行されているという「アイムソーリー法 “I’m Sorry Laws”」について触れています。この法の下では、医療事故が起きた場合、「ごめんなさい」と謝ってもそれが訴訟における証拠とはならず、後で訴訟になっても謝罪したことが不利にはならないそうです。私はこんな法律があることを今朝まで知りませんでした。
世の中はどんどん加速度的に変化しています。アンテナを高く張っていきましょう、オノオノガタ!